住宅ローンを組むときにほとんどの方が入る団体信用生命保険がありますが、事業融資についても団体信用生命保険があります。
この保険は団信保険と言われ、融資を受けた人が亡くなるか高度障害状態になった場合に、借金分が帳消しになる保険です。
公庫に融資の申し込みに行った際などは、団信保険の加入を進められるので、加入した方がいいのか悩む方もいます。
結論から言うと、個人事業主で家族のいる方は入った方がよいでしょう。
家族がある人は、事業を行う上で家族の理解や応援が不可欠です。
もしもの場合に、その家族を困らせないようにも保険をかけておくことをお勧めします。
団信保険の特徴など
団信保険の補償としては、日本政策金融公庫に対して返済していない借入金部分の金額を保証しています。
残された家族が残った借入金で経済的に苦しくならないようにするためです。
保険料の支払いは、年一回で借入金の残高に応じて保険料が変わりますので、時間が経過するほど保険料は少なくなります。
返済期間が長くなるとその分保険料も増えます。
保険料の目安は、借入金額に対して約1%位の負担になります。
(借入期間7年でその期間トータルの負担)
借入期間が5年だと少し下がって約0.7%位の負担になります。
詳しくは、公庫団信サービス協会でシミュレーションできますので計算してみてください。
→特約料お支払額シミュレーション
借入後の加入はできないので、借入契約時に判断しなければいけませんが、手続きが簡単であり、年齢・性別によって保険料が変わることがないのも特徴です。
税務上のメリットデメリット
支払った保険料は、個人では必要経費に認められないですが、法人の場合は経費にできる取扱いになっています。
ただし、個人の場合、保険金を受け取る場合は(保険金で返済)所得税は課税されませんが、
法人の場合は、課税の対象となります。
確定申告で生命保険料控除の対象にしないように注意しましょう。
個人事業主の場合は、保険料が経費にならないのは税金面ではデメリットに思えますが、もしもの場合には、所得税がかからないので、残された家族には税金でも迷惑は掛からないように取り扱われています。
融資の審査に影響するか
融資の申し込みや、面談のタイミングで団信保険を公庫から案内されるので、融資の審査に影響するのでと思う方もいますが、審査には影響しません。
ただし、借入後には加入できないことは注意しておきましょう。
また、民間の保険会社で手厚い保険契約を結んでいるのであれば、追加で団信保険に入る必要は無いので、今契約している生命保険などはこの際確認しておきましょう。
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【編集後記】
今日は大雨の中、金融機関と役所で打ち合わせや手続きがありましたが、大雨の影響なのか普段混雑(ゴトー日以外でも)しているところがスムーズに済んだので良かったです。
【昨日の1日1新】
時間管理アプリ TaskChute Cloud
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