領収書は、売上代金など受取人が支払者に対して対価としてお金を受け取ったことを証明するために発行する書類になります。
自分が領収書を発行する側になると、記入漏れがないように図のように7カ所を事実にそって記入するようにしましょう。(印紙は5万円以上の場合貼り付け)
一般的には手書きのものを領収書、レジなど印字されるものをレシートと名称が区別されていますが、必要なことが書かれていれば領収書と扱われます。
領収書の発行については、支払者は領収書を発行してもらえる権利があるので、「領収書発行してください」と言われたら発行できるように基本をおさえておきましょう。
領収書に記載する内容
領収書は様々な法律(民法、印紙税方、消費税法…)に関係しており、それぞれの法律の立場から様々な解釈がありますが、フリーランスが領収書を発行する際のポイントは以下の3点になります。
① 事実を領収書に書く
② 改ざんされないように書く
③ 印紙の貼り忘れに注意する
①宛名
事実関係をしっかり示すために、相手の名前を正確に記入しましょう。
名刺などみせてもらうと誤りも少なくなります。
「上様」や「㈱」など略することは避けて正確に記入します。
発行した領収書は、相手方の社内の経理部へ提出されたり、相手方の税務調査で見られたり、後々第三者の目に触れる可能性もあります。
いい加減な領収書を発行する業者と思われないように気をつけましょう。
②日付
実際にお金を受け取った日を記入します。
銀行振込であれば振込日を記入します。
振込確認ができていない状態で領収書発行を要求された場合は、銀行振込を確認してから後日領収書は郵送するように伝えておけばよいでしょう。
領収書発行をその場で発行されても、無条件で発行する義務はないので、お金の受取をしっかり確認することを意識しておくことも大切です。
また、領収書を書いた日や領収書を発行した日を記入するのは間違いで、お金を受取った日を記入します。
③受取り金額
改ざん防止の為、以下注意しておきましょう。
・金額は詰めて書く
・三桁ごとカンマを入れておく
・金額の頭に「¥」マークを記載する
・金額の最後に「-」ハイフンを記載する
源泉徴収など差引がある場合は、その内容は請求書で示して、領収書は事実どおり頂いたお金の額を記入します。
④但し書き
トラブル防止の為にも「お品代」ではなく具体的な内容を記入しましょう。
領収書に内容の明細書や納品書をつけるのも良い方法です。
曖昧な内容を記載しておくと、後から問い合わせがきたりするので最初から具体的に書いておきましょう。
⑤発行者
領収書は支払いを証明するもので、支払者の立場からは、確定申告の際の経費を証明のためになる資料です。
経費になる資料として不備のないようにしておきましょう。
角印などは必須ではありませんが、角印があれば押印しておくとよいでしょう。
⑥領収書発行番号
発行番号は採っておいたほうが二重発行や不正防止になります。
領収書は複写式にしておき、一枚は発行してもう一枚は手元に控えとして保管しておくと発行番号の管理も簡単です。
領収書の内容に間違いがあった場合は、その領収書は回収して新たに発行しましょう。
簡単なミスなど二重線などで訂正したほうが簡単ですが、誰が訂正したのかトラブルのもとになるので回収して大きくバツと記入して保管しておきます。
収入印紙の取扱
売上代金の場合、印紙税額は以下の内容になっています。
ほとんどの場合は200円の印紙を用意しておけば対応できます。
(200円の印紙であればほとんどのコンビニで入手できます)
記載金額 | 印紙税額 |
5万円未満 | 非課税 |
5万円以上100万円以下 | 200円 |
100万円以上200万円以下 | 400円 |
200万円以上300万円以下 | 600円 |
300万円以上500万円以下 | 1,000円 |
500万円以上1,000万円以下 | 2,000円 |
国税庁HPより「金銭又は有価証券の受取書、領収書」
クレジットカード払いは取扱が注意です。
クレジットカードで支払いを受けたときは税法上では信用取引とみなされ、領収書とタイトルを書いたものでも税法上は領収書とみなされないため印紙も貼る必要がありません。
印紙には剥がして使われないように割り印しておくと良いでしょう。
印紙は発行者側が負担することになっています。
レシートでも印紙は必要になります。
いっぽうPDFなど電子データの領収書であれば印紙かからないので、領収書発行が多い場合は電子の領収書を導入することも検討するとよいでしょう。
領収書記載内容の要望など
領収書の受取者はお客様でもあるので、要望事項などには応えなければいけないことがありますが、事実でないことを要求されたときは対応しないようにしましょう。
ポイントは、直接的に拒否すると日頃の関係が悪くなるので、後日確認して郵送しますなどして即対応しないことです。
相手の感情を考えて、顧問税理士からダメと言われていると第三者を理由に遠回しするのも良いでしょう。
領収書の再発行については、 架空経費など不正に巻き込まれないようにしましょう。
基本的には再発行は受け付けないとしておく方がよいですが、もし再発行する場合は、領収書に再発行した領収書であることを明記しましょう。
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【編集後記】
仕事で文京区根津に行った帰りに根津神社に御参りしてきました。
日本人より外国人観光客が多かったです。
敷地内には伏見稲荷大社のような鳥居が並んでいて皆さん写真を撮っていました。
【昨日の1日1新】
炭酸水のシャワー
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